味わいの強さ
味わいの強さは、ロースティングの程度(ロースティングから生じた風味の強さ)、そのボディおよび苦味によって 左右されます。コーヒーに含まれるカフェインの量を指すものではありません。
浅煎り
浅煎りとはコーヒー豆の焙煎度合いを4段階で表したときの最も浅い煎り方になります。焙煎度合の8段階でいう 「ライトロースト」「シナモンロースト」にあたります。強い酸味が特徴で、酸味のある良質の豆に適してします。
麻袋(あさぶくろ・またい)
コーヒーの生豆を生産地から運搬する際に入れて運ばれる麻の袋のことです。 通気性が良いため湿気が溜まりにくく丈夫なことから、コーヒー生豆を保管するのに最適と言われています。 麻袋についている表示やラベルには、生産国名、銘柄、等級、積み出し港、輸出入業者の名前などが記載されています。
アマレーロ種
アマレーロ種とは、ブルボン種を改良品種したアラビカ種のコーヒー豆のことで、正式名称は 「カトゥラ・アマレーロ」。完熟しても果実の色が黄色の為「イエローブルボン」と呼ばれ、 ブルボン種より甘みが強く、生産性が高いのが特徴です。コロンビア、ブラジルといった南米地域で 栽培されています。
アフターテイスト
コーヒーの飲んだ後、口に残る香味をいいます。コーヒーもワインのように心地よい香りと味わいが残り、 余韻を楽しむことができます。
アフターミックス(単品焙煎)
アフターミックスとは、一種類の豆だけを焙煎した後に混ぜ合わせる、焙煎方法のこと。 それぞれの豆の特性に適した時間で焙煎するため、豆のポテンシャルを引き出すことができます。
アラビカ種
アラビカ種とは、ロブスタ種、リベリカ種とともにコーヒー豆の三大原種の1つで、世界全生産量の約70%を 占めています。エチオピアを原産地としており、その地域の土壌や気候等によって個性豊かな味わいに変化 していきました。アラビカ種の栽培は、標高1,000~2,300mの高地で行われ、収穫時には大変労力が必要です。 高温多湿に弱く、また霜や乾燥、耐病性に弱いこともあり、手間がとても掛かります。
粗挽き
ザラメくらいの粒度で、コーヒーの苦みは抑えられ、酸味が際立つ味わいになります。比較的、粉を多めに使う ドリップやフレンチプレス(=コーヒープレス)などに向いた挽き方です。粉が粗いため、抽出時間を長めにするのが、 おいしく淹れるポイントです。
アメリカンコーヒー
浅煎りのコーヒーを多めの湯で淹れたコーヒーのことです。以前の喫茶店では、通常のコーヒーにお湯を足して アメリカンコーヒーとして提供していたお店もありました。アメリカンコーヒーは、アメリカでは通じない日本語です。
アイス・ラテ
アイス・ラテとは、冷たいミルクと氷を先に入れ、最後のエスプレッソを注ぎ、混ぜたアレンジコーヒー のことです。
アロマ
抽出したコーヒー液の香りを「アロマ」、抽出したコーヒー液を口に含んだときの香りを「フレーバー」といいます。 また、焙煎時の熱で生じるコーヒー特有の香り、焙煎豆・粉砕したコーヒーの香りを「フレグランス」といい、 コーヒーの香りの呼び方は、使い分けをしています。
アンウォッシュド(ナチュラル、非水洗式)
アンウォッシュドとは、コーヒーの精製方法の一つ。コーヒーを実のまま乾燥場で天日に干して数日から2週間ほど 乾燥させ、乾いた果肉(赤い実が黒く変色)と内果皮(パーチメント)などを取り除く脱穀をおこない、生豆を取り出します。
イエメン(モカマタリ)
モカは、かつてコーヒーの出荷港として栄えた港の名です。中煎りでは柔らかな酸味を感じ、 深煎りでは豊かなコクと芳醇な香りを感じられます。
イタリアンロースト
イタリアンローストとは、コーヒー豆の焙煎度合いを8段階で表したときの最も深い煎り方。 焦げた香味が強く、煙の香味も感じられ、豆の表面の色は黒に近くなります。 酸味はなく、深い苦味の質が舌に残ります。
インスタントコーヒー
インスタントコーヒーとは、コーヒーを抽出しエキスを乾燥させて粉末に加工したもので、 お湯を注ぐだけで簡単・手軽にコーヒーが作れるインスタント食品です。製法から、 スプレードライとフリーズドライとに大別されます。
ウォッシュドコーヒー
水洗式を用いて精製した生豆を指します。
ウォッシュド(水洗式)
ウォッシュドとは、世界で最も広く行われているコーヒーの精製方法の一つ。収穫したコーヒーの実を水の中に入れ、 石などの夾雑物や未熟豆を取り除いた後、柔らかくなった果肉部分を取り、粘液質(ミューシレージ)を除去した後、 もう一度水で洗い流して乾燥させ脱穀し、生豆にして乾燥させます。アンウォッシュドに比べて、コーヒー豆の見た目が 良く整いやすいので、商品価値が高くなります。
ウェット・カプチーノ
ウェット・カプチーノとは、エスプレッソに対して、フォームドミルク(泡立てた牛乳)より スチームドミルク(温めた牛乳)の割合が多いアレンジコーヒーのことをいいます。
ウォーターコーヒー(水出しコーヒー、ダッチコーヒー)
ウォーターコーヒーとは、水で抽出する水出しコーヒーのこと。冷たい水で時間をかけて、じっくり コーヒーを抽出します。カフェイン等の刺激成分が少なく、コクがある、酸化しにくいなどの特徴があります。 ドリップ式で抽出したコーヒーよりも、角の取れた丸みのある味わいが楽しめます。
エスプレッソ
エスプレッソは、1903年のイタリアでコーヒーをもっと速く抽出したいと考えたLuigi Bezzeraによって発明された、 現在のエスプレッソマシンの原型となる高圧抽出の技術が起源となります。これにより「エスプレッソ」という名称は、 イタリア語で「速い」を意味する'esprimere'に由来しています。エスプレッソとは、単なるコーヒーの種類やカップのサイズを 意味するものではなく、細かく挽いたコーヒー豆に高い圧力をかけながら熱湯を通して抽出するスタイルのコーヒーを意味します。 濃厚なボディ、芳醇でいつまでも残るアロマ、そして厚みのあるクレマがエスプレッソの特長です。
エスプレッソマシン
エスプレッソマシンとは、エスプレッソ用に細かく挽いたコーヒー粉を、蒸気圧を使った高いポンプ圧をかけて抽出する コーヒーマシンのことです。豆の挽きから抽出までの全てをマシンでおこなうタイプが フルオート(全自動式) 、 タンピング、ホルダーの装着、スチームを人によって行い、抽出をマシンが行うエスプレッソマシンを セミオートと 呼ばれています。
エチオピア(モカ)
コーヒー発祥の地、エチオピア。昔はイエメンのモカ港から出荷されていました。 フルーティーな甘い香りと柔らかな酸味とコク。モカ・ハラー、モカ・シダモが有名。
SCAA(アメリカスペシャリティコーヒー協会)
SCAAとは、Specialty Coffee Association of Americaの略。SCAAは、1982年に設立され、 世界最大のコーヒーの取引の団体です。スペシャルティコーヒーの開発と促進のために 様々なイベントや、おいしいコーヒーの抽出基準、焙煎の研究、エスプレッソなどの訓練教育、 各プロセスの認定制度の導入や、生産地連携など、積極的に活動を行っています。 設立前までは、生産国が独自に決めた評価によってコーヒーの格付けがされていましたが、 消費者によりわかりやすい基準を設けて、評価に統一性を持たせるようにしました。
SCAJ(日本スペシャリティコーヒー協会)
SCAJとは、Specialty Coffee Association of Japanの略。SCAJは、2003年に設立され、日本の消費者や世界のコーヒー生産者の 「スペシャルティコーヒー」に対する認識や理解を深め、コーヒー消費の拡大、コーヒー業界の発展を目的とした活動をしている 団体です。年に一度、スペシャルティコーヒーカンファレンスが行われ、日本全国&世界各国からコーヒー関係者が集います。 コーヒーに特化したイベントとしては、アジア最大規模です。
オールドクロップ
オールドクロップは、収穫されてから2年以上たった 生豆 のこと。水分量が少なく焙煎しやすいですが、味や風味は薄れます。
オフィスコーヒーサービス
オフィスコーヒーサービスとは、コーヒーメーカー、エスプレッソマシンを提供するサービスのことです。 近年のオフィスコーヒーサービスは、オフィス環境の変化によりニーズに合わせて様々なサービスを提供しています。
ICO(国際コーヒー機関)
国際コーヒー機関(International Coffee Organization)は、1962年に制定された国際コーヒー協定を円滑にの運営管理 するための機関、1963年に発足しました。本部は、イギリスロンドンにあります。
ICA(国際コーヒー協定)
国際コーヒー協定とは「ICA(International Coffee Agreement)」のことで、コーヒーの需要と供給のバランスを均衡に すること、コーヒー豆の価格を安定させることを目的とした国際商品協定のことです。1962年に成立し、日本は1964年 から加盟しています。